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ライグラスストロー

  1. 特徴

    イネ科の牧草です。元来、種子を採取するために栽培されているもので、採取後の茎(ストロー)の部分を乾燥し、圧縮梱包したものです。 一般にストロー類の牧草は、青刈乾牧草と比較して色合いが脱色しており、また繊維分が多いという特徴があります。

  2. 一年草・多年草

    ライグラスストローには一年草(アニュアル種)と多年草(ペレニアル種)があります。日本に輸入されるライグラスストローの大半はペレニアル種です。

  3. 生産地

    米国オレゴン州のウィラメット・バレー地区が中心です。

  4. 日本の輸入量

    約18.3万トン(2016年)です。

  5. 生産・収穫時期

    画像をクリックすると拡大表示します。
  6. 荷姿

    レギュラーベール(40kg~50kg)とハーフカットベール(25kg~30kg)がありますが、ハーフベールの流通が中心です。

  7. 品質

    稲わらの代替品として肉牛用に使用されるため、粗剛性のあるものが好まれます。 グレードによる区分けは一般的にありません。

  8. エンドファイトについて

    エンドファイトとは、植物体内で共生的に生活している真菌や細菌の総称ですが、イネ科の牧草に寄生する真菌エンドファイトは、毒素(アルカロイド)を産生し牛に中毒を引き起こします。
    ライグラスストローおよびフェスクストローに寄生するエンドファイトが産生する毒素はロリトレムBエルゴバリンであり、中毒症状としてはロリトレムBが頸部のけいれん、歩行異常、筋肉のけいれん、エルゴバリンが増体量低下、唾液分泌亢進、体温呼吸数上昇、受胎成績低下などがあります。
    現在では生産地で検査をして輸入をする体制がとられていますが、ライグラスストローやフェスクストローのみを給与せずに、複数の他の牧草と混合給与することでエンドファイト中毒を防ぐことが必要です。