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イネ科の牧草です。 チモシーは穂が付いているため容易に見分けられます。 日本へは主に競争馬用に輸入されてきましたが、嗜好性が良く栄養性と粗剛性にも優れているため、近年は乳牛用や肉牛用にも利用が定着しています。
多年草であり、冷涼な気候を好みます。再生力が弱いため、刈取りは年2回程度です。
米国ワシントン州エレンズバーグ近郊及びコロンビアベーズン地区が中心です。
約32.9万トン(2016年)です。
レギュラーベール(50kg~60kg)とハーフカットベール(25kg~30kg)があります。
1番刈と2番刈の違い及び下草の混入割合によってグレード分けがされるのが一般的です。
チモシーは混播であるため他の牧草の混入が比較的多く見られます。
また再生力が弱いため、2番刈は1番刈に比べて茎が細く柔らかいものとなります。
チモシーは大麦・小麦と同一地帯で栽培されるために、ヘシアンバエが寄生する麦わらやカモジ草類が混入する場合があります。
日本の稲作に重大な被害をもたらすヘシアンバエの上陸を防ぐために、貨物の温度を20℃以上(ダブルコンプレスの場合)にして1週間のくん蒸を実施することが、日米の植物防疫法で義務づけられています。
気温の下がる10月から3月にかけては、産地の倉庫内で暖気した常態でくん蒸を行うため、この時期に輸入されるUS産チモシーにはこの分のくん蒸コストが加算されます。