飼料・畜産情報

粗飼料・単味飼料 サブメニュー

ヘイキューブ

  1. 原料

    アルファルファヘイを刈り取った後天日乾燥し、キューブ状に圧縮成型したものです。

  2. 生産地

    アメリカ北部(ワシントン州、オレゴン州)、アメリカ南部(カリフォルニア州、ネバダ州、ユタ州)、カナダ(アルバータ州、サスカチュワン州)が中心です。

  3. 製造方法

    圃場で刈り取ったアルファルファヘイを、一旦大きなベールにして保管した後、工場でキューブを製造する方式が大半です。
    キューブの成型はキュービングマシン(キューバー)といわれる固形化機械で行われます。 その後乾燥され、保管、コンテナ等への積み込みされます。

  4. 日本の輸入量

    約15.6万トン(2016年)です。

  5. 荷姿

    流通形態は、海上コンテナによるバラ積みが一般的ですが、産地で袋やトランスバッグに詰めた状態での輸入も可能です。

  6. 品質

    1. 色と硬さ

      キューブ中の葉と茎の比率により、色と硬さが異なります。 葉の割合が多いものは、濃い緑色で硬く、茎の割合が多いものは、淡い緑色でくずれやすい傾向があります。

    2. 産地による違い

      一般的にアメリカ南部は鮮やかな緑色、アメリカ北部やカナダ産は濃い緑色です。

    3. 乳牛での利用

      取扱いが容易なため、蛋白源として育成・搾乳牛に利用されます。 ただし粗飼料としての物理的な効果は低いです。

    4. 肉牛での利用

      粗蛋白質、βカロテン、カルシウムの含量が高く、育成期から肥育前期に給与されます。 ただし粗飼料としての物理的な効果は低いです。

  7. ミニキューブについて

    大きさが22mm×22mmと、従来のヘイキューブ(40mm×40mm)に比べて小さいキューブです。
    かつてはカナダ産が主流でしたが、現在は米国産が中心です。