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単味飼料について

輸入乾牧草

1.牧草と種類

(1)マメ科とイネ科

輸入乾牧草のほとんどはマメ科イネ科に属します。マメ科 の代表的な牧草はアルファルファヘイであり、一室の豆ザヤ (豆果)ができ、牧草としては栄養価が高いという特徴があり ます。イネ科は単子葉植物の一群で、イネ科の牧草にはライ グラスストロー、オーツヘイ、チモシー等があります。一般に マメ科よりも繊維分が多いです。

(2)ストローとヘイ

刈り取り時に種子を採取(実採り)したものをストローと呼び、 種子のついたままのものをヘイと呼びます。

2.荷姿

(1)圧縮

牧草は通常圃場で直方体にまとめられ、紐で束ねたシング ルベールにされます。日本に輸入される場合は、輸送経費を 抑えるためほとんどの場合は圧縮機によりさらに半分に圧縮 されます。これをダブル・コンプレスベールと呼びます。

(2)レギュラーベールとハーフベール

1ベールの重量が40kg~60kgのものはレギュラーベール と呼ばれます。またこのレギュラーベールを半分に切断して 軽量化したハーフベールや、最初から約35kg程度の小型に 梱包したミニベールという形状のものも流通しています。  さらに近年は、生産者の大規模化や国内輸送の整備に よって、大きなベールをそのまま輸入する形態も現れており、 これをビッグベールと言います。

(3)ラップとバラ

荷おろしの省力化のために、ビニールラップで牧草のベー ルをいくつかひとまとめにしたものをラップベールと言います(写真1)。 ラップ料が品代に加算されます。一方ラップしていないもの はバラと言います(写真2)。

3.生産スケジュール


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4.価格構成について

輸入乾牧草の価格は、大きく分けて産地価格、海上運賃、為替動向、国内諸掛によって構成されています。

(1)産地価格

産地価格は、米国・カナダ・オーストラリアなどの産地の天候、作付け状況、収穫量、需給状況によって変化します。また一年のうちで収穫・購買時期が特定の時期に決まっているため、収穫後は金利や倉庫代が加算されていき、基本的には新穀まで右肩上がりに上昇していくのが例年のパターンです。

(2)海上運賃

海上運賃は世界的なコンテナ貨物の需給状況や燃料である原油価格の動向に左右されます。

(3)為替

輸入乾牧草は外貨で購入するため、為替相場の影響を受けます。

(4)国内諸掛

輸入したコンテナが日本港のコンテナヤードに到着してから、生産者に届けるまでの物流経費です。一旦営業倉庫に保管する 場合は、倉庫費用や保管料がかかります。

5.物流

 産地から日本の生産者に乾牧草が届くまでの物流は、下の図の通りです。

(1)コンテナ船

各船会社が航路ごと定期配船しており、通常産地積み出し港から日本港に到着するまで3~4週間かかります。

(2)日本港コンテナヤード

コンテナ貨物はコンテナヤードのある港で荷揚げされます。
九州では輸入乾牧草は主に博多港や志布志港で荷揚げされます。

(3)検疫

海外から動物や植物を輸入する際に受ける検査で、動物の場合は家畜伝染病予防法、植物の場合は植物防疫法で 規定されており、検疫によって伝染病や病害虫の日本への侵入を防いでいます。
植物検疫の結果が不合格の場合はくん蒸等による消毒が必要であり、また重要害虫等が発見された場合は輸入が認 められず、産地への積み戻し(シップバック)あるいは焼却処分が命ぜられます。

(4)通関

国境を通過する輸出入貨物を、申告に基づき所轄の税関の許可を得た上で、国内で自由に処分できる状態にすること です。通関の手続きには一定の手続きが必要であり、手続きが終了するまでは貨物を取り出すことができません。

(5)国内輸送

コンテナヤードから生産者に直接輸送される場合は、海上コンテナをトレーラーに積んで運びます。トレーラーが走れる 道路が整備されていることと、コンテナから直接貨物を降ろす設備が整っていることが必要です。一旦営業倉庫を経由する場合は、コンテナから貨物を倉庫に降ろし、倉庫でトラックに積み替えて配送されます。


(6)コンテナ直行のメリット

海上コンテナは、海陸一貫輸送を可能にするために開発された輸送手段です。コンテナ直行輸送を行った場合、営業倉 庫を経由する場合と比べて倉庫経費や保管料といった倉庫業者に支払う物流経費がかからず、コストダウンが可能となります。

(7)海上コンテナについて

 ア サイズ

輸入乾牧草に利用されるコンテナはおもに40フィートコンテナと呼ばれるもので、サイズは長さ12m、幅2m35cm、高さ2m40cm(レギュラーコンテナ)、2m70cm(ハイキューブコンテナ)です。
コンテナを引っ張るコンテナヘッドを含めると全長は約16m になります。また、コンテナはトレーラー(コンテナシャーシ) に載せられた状態で輸送されますが、コンテナの床面からの 高さは約1m30cmとなります。


イ フリータイムについて

コンテナは船会社の所有物であり、荷主はコンテナヤードに荷揚げされてから決められた一定期間内に貨物を出して空コンテナを船会社に返却しなければなりません。その期間をフリータイムといい、その期間の長さは船会社によって異なりますが、2週間前後が一般的です。フリータイムを過ぎてもコンテナをコンテナヤード内に置いていたり、空コンテナを返却しなかった場合は、延滞料が課せられます。

(8)荷降ろし作業

コンテナの荷降ろし作業は通常リフトで行われますが、コンテナがシャーシに載った状態であるため、リフトをコンテナの高さまで運ぶためのプラットフォームやスロープが必要となります。
またリフトも、貨物を効率的に降ろすための特殊な形状のものが利用され、クランプ式リフトが代表的です。





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